暑中見舞い2004年

暑中お見舞い申し上げます

2004年・盛夏

例年よりも、少し早い梅雨明けで・・・いやはや何とも暑い毎日ですね。
今夏は猛暑になるという予報ですし、皆さん、今から体調には充分に気をつけて、上手にこの暑さを乗り切りましょう。
私も、イタリアでの個展が無事に終わり安心したせいか、帰国直後はドッと疲れが出たりしたので、無理をしない様心がけている今日この頃です。
今は描きたい絵が次から次へとあり、”気持ち”はとても元気いっぱいなのですが、体力のことを考えて控えめに頑張ろうと、自分を治めているところです。

さて、前回の続きです・・・。
個展後、レカナーティの街を後にして、今回ご尽力を頂いた「イタリア・フィレンツェ・日本文化経済交流協会」の会長でいらっしゃるレジーナ女史にお会いして、報告と御礼を述べる為にフィレンツェの街を訪れました。
よく晴れた春の日の午前中、彼女の瀟洒なオフィスへお邪魔しました。
本当に見目麗しい素敵な方で(その部屋には、あのアンディ・ウォーホールによる彼女の肖像画が何気なく飾られていたりする)で、スタッフ一同少々硬くなりながらも、会見のひと時を楽しく過ごしました。
また夜は、今回お世話になった協会の松浦さん縁の店で、スタッフ一同ささやかな打ち上げを行い・・・翌日、彼らは帰国の途へとつきました。

そして、そこからやっといつも様な制作の為の旅が始まりました。
フィレンツェに程近いトスカーナの村々では、大変ピースフルな風景に出会い、また、ギリシャ文化の影響が色濃い南イタリアのプーリア地方も点々と訪ねました。
更に、その後は英国へと飛び、すぐに空港でレンタカーを借りて、”イングランドの庭”と言われるケント州やサセックス州を巡ってきました。

こういったワゴン車は、後の扉を開けてそこに腰かけると丁度屋根が出来る為、雨の多い英国での即席アトリエとなるのです。

そんな具合に、長めの出張(?)から戻ると、このホームページ宛にイタリアからも早速メールが届いており、自分の絵を楽しんでもらえた、喜んでもらえた・・・という、ちょっとした満足感で旅の疲れも癒される思いでした。
中には、十代の若い方から「あなたの展覧会を観たのですが、まさにマジック!!魔法のようでした・・・」(自分でこうしてお伝えするのも照れくさいですが)という様な感想も寄せられており、本当に苦労が報われた気持ちで心が温かくなりました。
他にも、色々良いお話を頂くことが出来ましたので、これからも頑張らなくては・・・と、張りきりたい気持ちと、少々お疲れ気味の体調のことも考えなくては、という思いが・・・・・・そうして、また文頭部分の気分へ戻る、といった近況です。

ともかく、今年の夏はあまり無理をせずに、普通の”日本の夏”を楽しんでみようかと思っています。
浴衣を着て、桐下駄を鳴らしながら、盆踊りに出かけるも良し、夏祭りに屋台、線香花火に、金魚すくい、風鈴の音に、打ち水に、西瓜や、素麺、かき氷・・・う~ん、結構楽しめますよね。

では、皆さんも良い夏を!!

笹倉鉄平

2004

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