年初にあたり、2023年の抱負です

新たな気持ちと制作への新たなスタンスで歩み始めた、昨年。 時間が、常以上にアッという間に過ぎた気がします。
それでも、観て頂きたかった企画、内容、展示形態で個展を開くことも叶い、画家として喜びを感じました。
また、そうした機会に多くの方々がご来場下さいましたことも大変に嬉しく…あらためて、感謝に絶えない一年でした。

また、制作面ではーーこれまで完成できず途中でストップしていた作品や、チャレンジしてみたかった”絵の表現”にも取り組み、前へと向かえております。
生まれた作品を観ていただくことで、安らぎや希望を感じていただけること…それが、画家・笹倉鉄平にとって絵を描く目的であり、目標であります。絵というものが、わずかでも何らかのお役に立つことを目指して、今年も新作に力を注いでゆきたいと思います。


年初にあたり、ここ「アトリエから」を読み返してみましたところ…
2021年9月の回から書いておりました、自身の右肩右腕の不調に関し、”その後の経過”についてきちんと触れていないことに気付きましたので、以下に少しだけ書いておきます。

先ず、現状といたしましては……ほぼ完治いたしました。自分が予測していた以上に早く良くなった、というのが本音です。
現に年始からは、大きめのキャンバスにも筆を走らせています。

思い返しますとーー
2年前の今頃は、脊椎症のため右腕が痺れて痛く、持ち上がらず…絵が全く描けない状態でした。
長時間、同じ姿勢で制作を続けていたことが原因らしく、首から右肩に負担がかかり過ぎていたようです(職業病と言えるかもしれませんね)。

色々とオーバーペースだったことを反省し、その後は治療とリハビリに努めているうち……
1年前あたりから、鉛筆やパステル等を持つ手を”紙に置きながら”描ける状態にまでなりました。
(その喜びをクレパスで描いた作品が、ちょうど一年前に発表した「光めざして」でした)

ありがたいことに、その後も徐々に徐々に回復してゆき……キャンバスに向かって絵筆を持ち上げ、自由に動かせるようになりました。
回復には、個人差や年齢差があると聞いていたのですが、今現在では九割がた復調しています。
以前ほど長い時間、連続して描き続けるのは難いことも確かですが、無理をしない為にも、これくらいが丁度良いのかもしれません。

ちょうどコロナ禍とも重なった試練の期間ではありましたが…
当初の戸惑いや不安、失望に対して、投げやりにならずに今すべきことに向き合ったことで、再び”絵筆を持つ”ことが出来たのかな…と、しみじみ思ったりもします。
「笹倉鉄平」のやるべき仕事が、”まだ在るぞ”と示されたように感じて…むしろ、そうであると信じて…これからもチャレンジを重ねよう、と誓った年の初めでした。

笹倉鉄平