年末・年始にあたり、感謝のご挨拶と新年への寿ぎを

日本が、世界中が、コロナウィルスに振り回され続けた2021年。自身にとっては画業30周年の年として幕を開けた年であり、色々な意味で節目の年となりました。
未来がどのように変遷していくとしても…希望をもって、前を向いて進んで行きたいと思います。
年末・年始にあたり、いつも温かなエールを送って下さる皆さまへ、心からの感謝のご挨拶と新年への寿ぎを申し上げます。

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変化し続ける世界において――新しい生活様式、新しい働き方、新しい○○…と、次々に生まれる要変革の波に、ついてゆくのがやっとです。
自身の環境やオフィスも、未来を見据え過去を鑑み、2022年から新しいスタンスで臨むことにいたしました。
そうであっても、画家・笹倉鉄平の目指している絵の中心にあるものは、何も変わりません。

前回、9月の「アトリエから」に書きましたように、しばらく制作から離れて、充電しておりました。
充分な休養をとれたおかげで、右肩右腕も復調し、先月から絵の制作を始めました。このパステル画もつい最近に描いたばかりです。

「発表会」 パステル 2021年 24.0×36.8cm

アトリエで、通常ならBGMとして流れていた色々なジャンルの音楽を、充電期間中は、目を閉じて集中して聞くことが多くありました。
そうしている時に思い出した光景や感覚を…色鉛筆やパステル等で追いかけてみたのです。
新年からは、それらを発展させた作品の制作にも取りかかろうと考えています。

画家となり、スピードを落とすこと無く走り続けてしまった30年間を、反省と共に振り返れたことは…救いだったと今は感じています。
マイペースを守りつつ、より自分らしい表現で、描きたい絵を目指して……
初春にあたり、正に心機一転、新鮮な気持ちで歩み始めたいと思っています。

’22年が穏やかで平和な日々の一年となりますように、
皆さまのご多幸とともに祈っております。

笹倉鉄平