質問にお答えします Part.1

唐突ですが・・・
皆さん、「Teppei.Net Land」の9/11付け、管理人君の話題、読まれましたでしょうか? (←※旧Teppei.Netに存在したコーナーです)
そう、”6X6=32ロクロクサンジュウニ~”の話です。
これを読んで、私は管理人君とは別の意味で、心が波立ちました。

実は、私も九九がちょっと苦手なようで(特に六~八の段あたりに不安が・・・)、焦ることなく普通に答えを出せば人並みなのでしょうが、”とっさに”答を求められると・・・例えば、こんな具合になってしまいます。
ハチシチゴジュウシ~(8X7=54)・・・あれ?
シチロクシジュウハチ~(7×6=48)・・・えっ?
ロクハシジュウハチ~(6X8=48)・・・ん?・・・あ、コレはあってました。
ですから、この男の子の話には、ちょっと身をつまされてしまいました。
管理人君に、心の中の葛藤を抱かせないように、オフィスにいる時は、決して九九は口ずさまないようにしなくては(そんな機会は無いでしょうが)、と心に誓いました(笑)。
さて今回は、皆さんからのメールやサイン会時に直接お答え出来なかった質問などに対して、まとめてお答えしてみようと思います。
比較的多くの方から寄せられておりました質問に絞らせて頂き、また、似た種類の質問につきましては、内容を大きく括って一つにしてありますことご了承下さい。

Q.1 朝型ですか?夜型ですか?

若い頃は、典型的な夜型だったのですが、画家に転向してからは徐々に朝型になりました。
今は、午前中が最も制作がはかどる時間だと実感しています(これは脳生理学的にもそうなのだと聞きます)。
また、夜はどうしても電灯の光に頼らざるを得ないのですが、電灯は種類によって色の見え方が変化してしまいます。
つまり、太陽光のもとで描く方が、色彩が正確に把握でき、目にも優しい等の利点が多い為、努めてそうしているうちに、段々と変化したようです。

Q.2 絵を1枚仕上げるのに何日くらいかかるのですか?

勿論、物理的に、画面の大きさによって、期間は大きく左右されますが、絵の題材によってもかなり違ってきます。
例えば、込み入った街並みの続く絵などは、お察しの通り結構苦労し、自然物(森や海、草原、並木、水面など)の多い作品と比べますと、かなり長い時間がかかっているように思います。
油彩の場合では、上記の様にモチーフによって差はありますが、平均して、小さいものなら半月、大きいもので1ヶ月半から2ヶ月程でしょうか(特に意識して計ったことはありませんので、感覚的な数字ではありますが)。
また、2、3枚を並行して筆を進めてゆく場合もたまにあります。
基本的には1枚づつ制作しているのですが、たまに、頭にふっとイメージが湧いて、熱いうちに凡その部分だけは描いてしまいたい、という時や、絵の具を乾かさないと次の行程に進めない時などに、並行して手を入れたりしております。

Q.3 絵はいつもどこから ( or 何から、どの部分から) 描き始めますか?

う~ん、どう説明すればよいでしょうか・・・それぞれの作品のテーマや題材によって、かなり違ってきますので・・・難しい質問です。
ただ、基本的には、一番描きたいモノや画面の主人公になる部分を、どの位置に持ってくるかという構図をとる所がスタートとなります。
その後、色をおいてゆくわけですが、初めに色をのせる部分も、その”描きたいモノ”であることがほとんどです。
そして、初めの色を最大限に活かす色を考慮しながら、周辺の色調を決めて描き進めてゆきます。
例えば、夜景を描く場合などは、主に「光」を表現したいという気持ちが強くあります(=一番”描きたいモノ”)ので、まずはハイライトから手をつけることが多いです。
また、画面上の主人公と”一番描きたいモノ”が一致しない場合もありますし・・・あまりに一作一作が別パターンの為、むしろ「どこから描き始めるかは決まっていません」と、お答えする方がよいのかもしれません。

Q.4 (まとまった) お休みがとれたら何をしたいですか?

やっぱり「旅へ出かけたい」と、思いますが、たまにはまだ行ったことが無い国や地方へと、絵の道具を持たずにふらりと行ってみたいです。
カルチャーショックを受けると、結構頭が真っ白になりますから、リフレッシュ出来ますし、新しいことに出会う刺激や好奇心が満たされる満足感で、パワーをもらえることだってありますので。
でも、きっとそんな素晴らしい風景に出会ってしまったら、結局どこかで画材を買ってでも、描きたくなってしまうのでしょうね(笑)。

Q.5 これまで訪ねた国 (もしくは街) の中で、どこが一番好きですか?

うーん、これまたお答えするのが難しいですね。
たくさん思い浮かんでしまうんです。どの国も地方も、興味があって訪ねた地ですし、それぞれに独自の魅力や味わいがあり、甲乙が付けられません。
好きな季節や好きな食べ物を尋ねられた場合も、やはり同様にそれぞれの良さに優劣がつけられず、やはりピシッと答えられない所を見ると、元々そういった順位を自分の中でつけられない性質(タチ)なのでしょう。
どれにも、捨てがたく比べられない良さがあり、いいなぁと思ってしまうのです。
「マイ○○ベスト10」的質問にお答えすることは、全くもって向いていないのです(というよりも、まず不可能でしょうね)。
こういうのを、世間では「優柔不断」というのでしょうか?(汗)

さて、今回は以上です。
今後も、「ちょっと聞いてみたいな」と思われたことは、どんな些細なことでも結構ですので、ご遠慮なく、メールなどでお寄せ下さい(作品への感想などもご一緒頂けると嬉しいですが、質問だけでもどうぞ)。
今後も、少しづつですが、お答えしてゆきたいと思っております。

笹倉 鉄平

2007

前の記事

帽子に思う
2007

次の記事

日本の情景、海外の情景