シチリア(イタリア)から・・・

「ボン・ジョルノ・トゥッティ!!」今回はイタリアからお届けします。

日本を発ってから半月ほど経ち、和食が恋しくなってきた今日この頃です。
こちらの気候は日本とほぼ同じくらいだと思うのですが、やはり日本同様、南北に長い国ですので、北と南とでは随分差を感じています。
その上、三寒四温の春ということもあり、日によっても、また時間によっても気温差が大きいため、衣服で調整するしかないのですが(1日中ほとんど野外にいますので)なかなか難しいものです。

日本の桜は今年、ずいぶん早かったそうですね。
お花見ができなかったのが残念でしたが、ここシチリア島では今、ミモザとアーモンドの花が満開で、違うお花見を楽しんでいます。

風に身を揺らすオリーブの古木や天に向かって伸びる糸杉、そしてオレンジ(一大産地)の花の香りもとても爽やかで、これら全てが心を解放してくれ、制作意欲を刺激してくれます。
このイメージをなんとか絵に表現して、秋の個展で皆さんにもお届けしたいと思っています。
ところで、今年が「日本におけるイタリア年」だという事をご存知でしょうか。
これは5年前に(イタリアで行なわれた)「イタリアにおける日本年」を受けて、両国の政府機関や民間企業などが、イタリアの魅力ある文化を日本に紹介しようとするものです。

僕も数多くイタリアを題材に絵を描かせていただいてきたので、僕なりに微力ながら参加しています。

実は昨日まで日本からのTV取材が入っていて、僕の制作の様子などを撮っていただきました。(紹介される時間は短いですが、10月頃の放送予定です。決まりしだいお知らせします。)

僕の希望でエトナ山(3323m)のふところ深くまで、現地のドライバーさんにロケバスで行ってもらえたので非常に助かり、また気に入った場所にも出会え、有意義な結果となりました。無事に終了し、ホッとして今これを書いています。
先に帰国するアートテラス(僕のオフィス)のスタッフに、この文章と写真のNet上への掲載を託し、僕はもうしばらくいろんな街を廻ってみようと思っています。

つづきは帰国後ということで、それまで「アリベデルチ・グラッツェ!」

シチリア島にて

笹倉鉄平

2001

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