中国を故郷に持ちながら日本画で活躍する劉さんと、日本人でありながら、
洋画でヨーロッパや日本の風景画を描く自分と――そんな、ある意味ボーダーレス感覚の二人が、中国で展覧会が出来たら素晴らしいね、と話していた事が発端となり、「中国も日本もなく、ただの"人間"として手を取り合って事を成す」という思いで、
二人が一緒に展覧会を開催することこそが、今回何よりも嬉しいことであり、意義あることなのではないかと思っています。
ですから、私の方は、今回お世話になる中国への感謝をこめて、北京の風景画を1点は必ず描こうと思っていますが、他の出展作は、ほとんどはこれまでに描いてきた、世界各国の人々の平和な日常を織り交ぜながら描いた情景と日本の情景といった、お馴染みの作品たちになる予定です。
中国人でも、日本人でも、世界中どこの人とでも、対個人としておつきあいをすれば、皆同じ人間なのですから、誤解無く素晴らしい関係を築くことが出来ると、私は信じています。
無意識のうちに、ついステレオタイプの色眼鏡で外国の人を見てしまうのは、本当によくないことだなぁと反省することも、ままあります。例えば・・・几帳面ではないおおらかなドイツ人もいますし、逆に繊細で緻密なブラジル人だっていることでしょう、リズムにいまひとつノレないアフリカ人だって、女性に声をかけられない内気なイタリア男性だっているはずです。
そんな具合に、"日本人"を簡単な一言のイメージで言い表すことが出来るでしょうか? 我々、日本人自身にはきっと出来ないでしょう・・・身近でよく知っているからこそ、殊更出来ないものなのです。
固定的な印象にあてはめることは、相手を知っていけば、知っていくほど、難しいことに気付きますし、そこに思い違いや誤解などが入り込む隙間は、どんどん少なくなってゆくのではないでしょうか。 |

(C)ART TERRACE
【劉さんと、万里の長城にて】
|